ぷー太郎の生態

2013-02-16
カテゴリー: 刑事ネタ

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「ぶー太郎」ってなんだ?別名「路上生活者」「乞食」とも言いますが、みなさんご存じでしょう。
彼らは街中や駅のガード下などにいらっしゃいます。
まぁ言ってみれば社会的弱者であり、彼らについてここでマジメに議論するつもりはありません。
話したいのは彼らの「生態」についてです。
警察官はいろんな方と接する機会がありますから当然彼らとも接する機会があります。
若き時代、千葉の茂原市という地方都市の駅前交番で勤務した時のこと。
国道近くを徒歩で警ら中だったんですが、歩いている初老の男性に呼び止められました。荷物は少しで身軽でしたが、洋服や格好を見ると一見「ぷーちゃん」です。
「すいません、おまわりさん。道教えてもらえませんか?」
「はい、行先はどこですか?」
「あー、あのね、川崎に行きたいんだよね。」
「あー、神奈川の川崎?」
「そうそう、川崎。」
「川崎だったら、この先にJRの〇〇駅があるからさ・・」
「違うよ、電車じゃないよ」
「うん?電車じゃなくてどうやっていくの?」
「いや、歩いてさ。」
「歩いて?!ここどこだと思ってんのよ!千葉の茂原だよ。何キロあると思ってんのよ。」
「いや大丈夫だよ。こないだも歩いてきたから。」
「えー、すごいね。何日かかったのよ?」
「いや一週間もあれば着くよ」
「ほー。そうかい。そしたら北はあっちだから、国道をずっと東京方向に行って・・とりあえず東京湾沿いを歩いて行くのが一番近いかなー。」
なんて地理案内したんですね。
いやー、びっくりしました。ぷーちゃん、恐るべし。
だいたい茂原から川崎って60キロはありますよね。
世の中にはすごいぷーちゃんがいるもんだなーと思いました。(笑)
しかし、彼らは極寒の真冬も路上で寝てますしね、人間って強いなーと思います。
実は警察的にとても困るのは彼らが何か悪いことをしたときなんですよ。
よくあるのは路上に放置してあった自転車を彼らが拾って乗ってるときがあります。
職務質問で声をかけたら「拾ってきた自転車だ」とか。
これ、厳密には「占有離脱物横領罪」に該当します。で、住居のある普通の人なら簡易な処理で帰して終わりなんですよ。
ところがぷーちゃんの場合は自宅がない。ということは以後連絡がとれず、警察の呼び出しに応じられない。ということは「逃走の恐れがある」ということになり、任意ではなく強制で処理する、つまり逮捕しなければならなくなるわけです。
人をひとり逮捕するって大変なんですね。書類の量も違う。
それよりも嫌がるのが警察署の留置所なんです。
逮捕すれば留置することになりますが、ぷーちゃんって・・・・「臭い」。
ほんとにすごく臭いんですよね。洋服脱がして何年振りかの風呂に入れて、着替えは貸してやって・・・なんて担当者もほんとに大変なんです。
だから逮捕したくないけど逮捕しなきゃいけないなんて感じで・・。(笑)
まぁ彼らは「いやー生き返るー」なんて風呂入ってますが。担当者は「このやろー」って感じでしょうね。
ぷーちゃんも大変だけど警察官も大変なんですね。
そんなわけで今日は知られないぷーちゃんの生態をご紹介しました。
ではまた。(^.^)

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